南アルプス白峰南嶺南部・前編-老平~布引山~所ノ沢越~稲又山~山伏分岐~青笹山~山伏~八紘嶺~七面山~角瀬H21.11.21~23
- 2009⁄11⁄29(日)
- 20:27
今回は今月の3連休中に行った南アルプス白峰南嶺南部山行をお伝えします。
通常一般的に南アルプスの白峰南嶺というと、その末端は笊ヶ岳・布引山・稲又山ときて
青薙山ということになるのだと思いますが、今回はその青薙山の手前で山伏に派生する
尾根に乗り、八紘嶺を経て日蓮宗総本山の身延山裏鬼門を守る霊山として有名な
七面山に回りこむ尾根を辿る行程を取りました。
今回は写真の量と私の都合上、申し訳ありませんが3回に分けてお伝えしたいと思います。
山行計画段階での行程の予定は当初以下のようなものでした。
・11月21日・・・・・JR身延線、身延駅よりバスで雨畑行バスに乗り、雨畑手前の馬場で下車。
老平集落より桧横手山を経て布引山山頂か、所ノ沢越へ。
・11月22日・・・・・前日野営場所より稲又山を経て青薙山手前の分岐より山伏方面に入り、
山伏小屋へ。
・11月23日・・・・・山伏小屋より八紘嶺を経て七面山へ。その後、角瀬へ下山。
行程上は、22日に予定する分岐から山伏手前の井川雨畑林道が通る大笹峠までが、登山地図
上ではルートとなっていない準バリエーションルートということになります。ただいくつか分岐する
尾根はあるものの、かなりしっかりとした尾根である為それなりに歩く方もいるようです。ただ、
元々あまり人が入らない白峰南嶺の南部でなおかつ、晩秋、初冬ともいえる時期である為、
静かな山歩きが楽しめる場所とは言えるでしょう。
以上の行程通りになったかどうかは本文をご覧下さい。
また、今山行の携行装備は以下となります。
・ザック-Northface strider 30ℓ
・ツェルト-PaineEMライトツェルト
・防水シート
・細引き×2
・ヘッドランプ-Petzl mio
・ろうそく×2
・輪ゴム×1、ガムテープ5cm×3
・ライター、マッチ
・携行食-柿ピー×3、チーズ×5、塩飴×2
・行動食-おにぎり×8、大豆スティック×4、カロリーメイト×1
・水筒-プラティパス2ℓ用×1、ペットボトル500mℓ×1
・タオル×3
・Paine防水グローブ
・Patagoniaインナーグローブ
・衣類-Outrast長袖シャツ×1
Northface長袖シャツ
Patagonia traverse pants
インナーパンツ×2
ソックス×2
タラスプルバのミドルウェア×1
patagonia-レインウェア
・電池×4、包帯×1
・携帯電話
・Ipod(山に音楽は必須です)
・地図(昭文社)-山と高原地図+1/25,000(七面山)
以上です。
ちなみに入山時に既に着用しているのは、
・Patagonia速乾長袖シャツ
・フリース-Patagonia・R4 Jacket
・パンツ-Patagonia・Guide Pants
・靴下-厚手
・靴-ファイブテン・イグザムガイド
・帽子(ニット)-Patagonia Warm One Beanie
・時計-suuntoヴェクター
です。
では長くなりましたが、晩秋・初冬の南アルプス白峰南嶺山行をご覧下さい。
JR身延線の身延駅です。このような記念行事が身延山では行われている
ようです。
改札を出てすぐのベンチなのですが、雨畑行きのバス待ちという状態です。
構内のそば屋です。大体ここから入山する場合は入山前、下山後に食べます。
そば自体は以外とおいしいです。
バスの時刻が近くなりましたので、バス停に移りました。
ここのバス停は夏季の登山シーズン以外は身延山に行く方意外は
ほとんどバス待ちの人は通常いません。
この日も地元の年配の方とおそらく七面山登山と思われる女性の2人組
の方のみでした。
マイクロバスの車内です。予想通り七面山登山口を過ぎると
車内は私一人となりました。
雨畑手前の馬場で下車します。ヴィラ雨畑はこのすぐ左です。
循環ですがここの温泉もなかなか良いですよ。
ちなみに東京都品川区と山梨県の早川町が姉妹都市の提携
をしているので区民の方は安く泊まれるようですよ。
また、この雨畑という場所は硯の産地として有名ですね。
でも今は職人の方も数える程しかいない、と地元の人から
聞いたことがあります。
老平の集落に入ります。
歩きながら雨畑湖を撮りました。
あそこが一番奥の老平集落です。
里では最後の紅葉ですね。
最近できたんですかね。何回もここ経由で入山していますが
キャンプ場があるのは気付きませんでした。
このあたりが集落の最奥の場所ですね。
登山口入口のゲートです。ここから布引山までは今年5月の笊ヶ岳山行
と同じルートです。
ちょっとブレ気味ですが、ゲート後の最初の林道はこんな感じです。
ここは作業用の車が入ります。
これから山行に向かう私です。
なぜかこういう林道のカーブミラーは気になるんですよね。
ということで1枚撮りました。
この林道で山行お役立ちツール①のストックを早くも調達できました。
このストックにはほぼ最後までお世話になります。
ここも登山道取り付きの広河原までは水に困ることはありません。
ご覧のように林道に水流が流れてくる場所が多いです。
ゲートからここまでは車が入れるようです。
ここから広河原までは奥沢谷のトラバースとなります。
このあたりは茶の栽培も行われているようです。静岡との県境ですしね。
林道もいくらか進むと昔の集落の廃屋がある場所に出ます。
廃屋とはいっても管理はされている感じがします。
このあたりはきれいでしたね。
最初は歩きやすくご覧のような道です。
徐々にトラバース道らしくなります。
樹間から差し込む太陽を撮りました。
経験上いろいろな吊り橋を渡っていますが、チューブが手すりというのは
ここしか記憶にないような・・・忘れているだけかもしれませんが。
ただ早川町の方には感謝です。
構造上揺れるのは仕方ありません。下を撮るとこんな感じです。
この写真は分かりづらいですけど、このトラバース道は基本的に沢とはかなり離れています。
道幅は基本的に広いので問題はないですが、踏み外すと終わりです。
トラバースに付けられた橋の宿命ともいえます。
広河原までのトラバース道で印象的なのはこの場所です。
上から滝のように水がトラバースに流れ込んでいます。
上を撮りました。
もう一箇所あるんですけど、この写真は水流が細い方のようです。
ザレに出ました。
ここのザレは完全に安定しているようです。
問題なく歩けます。
だんだんと広河原が近くなり、沢と接近します。
広河原に着きました。対岸が登山道の取り付きとされている場所です。
ここを渡渉します。
渡渉する箇所を探します。
何回も山行を重ねていると、意外とすぐ渡るルートが見えるんですよね。
今回は水量は普通のようです。ただシューズがイグザムガイドという
アプローチシューズで来たので、濡れない場所を慎重に探します。
渡り終わって、渡った箇所です。うまいこと濡れずに
渡れました。水流に飲まれている石を利用しましたが、
こういう石はほぼ100%滑るのでお気をつけ下さい。
沢に流れ込む支沢から水を取ります。稜線に雪があることは
分かっているので、ガスがあれば苦もなく水を作れますが、
今回はガスとコッフェルを削ったので、作ることはできても
相当の手間を要しそうなので、ここでしっかり汲みます。
プラティパス2ℓを満タンに(通常満タンにすることは滅多にないです)、
ペットボトル500mℓも同様にします。
このルートでは雪を溶かす以外の流水の水場としては、所ノ沢越、
分岐~山伏の間の静岡側の東河内沢方面で取れるのですが、
今回は寒さと稜線に吹き上げる風の冷たさを想定してその予定を
立てず、ここで汲んだ水で山伏の水場まで持たせます。
ここで前回お伝えした山行お役立ちツール⑧のR4ジャケットをザックに
くくり付けます。
登山道取り付きです。
広河原のテン場です。前回5月に来た時は数張りあったのを思い出しました。
張ったことはないですが、笊ピストンならここに張るのも良さそうですよ。
尾根に乗るまではジグザクにトラバースしながら急登
の登りとなります。
急登が終わると尾根の末端に乗ります。
振り返ると樹間に富士山が見えます。
このあたりは少し広いです。
山ノ神に着きました。祠で行程中の安全を祈願します。
ここで1本取ります。
この辺りは原生林部分で栗の木が多いようです。
樹間から空を撮りました。
着実に高度を稼ぎながら登ります。
適度に積もった落ち葉が深すぎず歩きやすいです。
布引~笊の稜線、ランカン尾根が見えます。
開けたところからランカン尾根とは反対側の尾根を撮りました。
あそこを行っても桧横手あたりでこの尾根とぶつかるようですね
(もちろん登山道はないですし、大回りですけど)。
雨畑湖と富士山です。
造林小屋跡近くの一番ワイヤーが巻きつけられて残っている木です。
この木は当時の全てを見ているんでしょうね。
造林小屋跡地です。これはストーブかなんかですかね。
このあたりは造林地ですね。
ということのようです。
このあたりは整然とした造林地の中を歩きます。
こんなものも落ちてます。
拾うには大きすぎるんですよね。すいません。
ワイヤーも多いですね。
ここからは尾根に沿って登ります。
笊が見えました。樹間ですが、真ん中ちょっと右寄りにコブが二つ見えますかね。
このあたりは尾根上の急登です。
このあたりは唐松の樹林帯で下草も少なく快適に歩けます。
このあたりで小さい焚き火用の種木等を集めながら登ります。
このあたりも歩きやすく快適です。
雷が落ちた場所ですかね。
標高2,000m過ぎたあたりからチラホラと降雪の跡が見え始めます。
桧横手山山頂が近そうです。
これから上は降雪地帯ですね。
桧横手山山頂とされている場所です。
5月の笊ピストンの時はここに張りました。
時刻は以上です。まずまずのペースですね。
なぜかこの看板を撮りたくなりました。
この写真の方がより顕著に笊の二つコブが見えますね。
2日後に歩くことになる山伏~八紘嶺の稜線もここから遠望できました。
このあたりから傾斜がきつくなります。
急登ですね。
日陰に入り、少し寒さを感じるくらいになってきます。
このあたりは結構降ってますね。
もうちょっと経つとここもアイスバーンになって最高にいやらしい場所となります。
結構登山道も積もった状態となってきました。
ここをジグザクに登ります。
日陰なので結構寒いです。
木にも雪が結構付いていますね。
振り返ったトラバース道です。
陽が見えるのでそろそろ稜線に出れそうです。
出たのですが、樹が濃くあまり陽が当たりません。
布引崩に出ないと駄目みたいですね。
もう完全に初冬の山の風景です。
明るくなってきました。
ふと上を撮ると立ち枯れの樹でした。
樹間に明日歩く山々が見えます。
布引崩の末端に出ました。所ノ沢越と稲又山が見えます。
夕暮れの稲又山と青薙山です。
南アルプス南部Giantsの一角、聖岳です。
ちょっとズームしました。懐かしい東尾根も見えます。
崩れの縁に沿って稜線を登ります。
ちょうど真ん中に山伏が見えます。
甲府市街も見えます。
身延方面です。
稲又谷です。
深南部の山々に夕暮れがせまります。
布引崩れの岩にあたる夕暮れの陽光です。
夕暮れの富士山です。
明日辿る稜線が俯瞰できます。
所ノ沢が見えます。
結構積もっています。10~20cmからありますね。
布引山頂到着です。
樹間から見る南アルプス主稜線です。
山頂には一張りありました。笊ヶ岳に行かれる方でしょう。
時刻は現時点で以上です。陽の傾きを考えると所ノ沢越は
遠いので、その途中の平地で張ることとします。
ここから、所ノ沢越に下りますが、完全に雪道ですね。
野生動物の足跡がポツポツありますね。
イグザムガイドだとこの雪道はきついですね。
このあたりは新雪を楽しみながら下ります。
陽が落ちる前に平坦地に着きたいので急ぎます。
樹間の陽光が眩しいです。
ここは樹が開け、まともに当たります。
導標です。
結構スピードを出して下ったのでここで滑りました。
いよいよ風前の灯の太陽です。
開けたところで稜線を見ながら小休止しました。
月が出てきました。
この崩れも相当の規模です。
あそこで縁に出そうです。
太陽が完全に沈みました。
平坦地ですばやくツェルトをセットし、防水シートをしいて
シェラフをセットします。これで寝床の準備が完了です。
暖を取る為に小さな焚き火をしました。
シェラフに入って登山地図を広げます。明日のルートのイメージを頭に一応簡単に作ります。
1/25,000はこの時は広げるのが狭くて面倒でしたので広げませんでした。
今日も寒いのですが、明日はもっと冷えそうな予感です。
今回は初日の行程としてここまでとさせて頂きます。
雑感(前編)
今回は南アルプス白峰南嶺山行の前編をお伝えしましたがいかがでしたか?
この初日の行程は今年5月の笊ヶ岳ピストン山行の時とほぼ一緒ですが、
今回は新雪の時期ということもあり、前回よりはずいぶんと楽に布引山まで
上がることができました。ただこれはシューズがイグザムガイドというアプローチ
シューズであったためということもできます。ただ、このイグザムガイドであることで
明日以降の行程で苦しむことになるのはこの時点で分かってはいましたが・・・
ただ、久しぶりに布引山から所ノ沢越方面に下り、昔の色々な山行を思い出し、
懐かしさを感じることが出来嬉しいものでした。
当初予定していたより雪があることが予想外といえば予想外ですが、ほぼ
初日の行程はイメージ通りのものでした。
この時期の南嶺は静寂と言う言葉がピッタリの場所です。
聞いた人間も含めた動物の声は鹿の鳴き声以外はありませんでした。
では2日目以降もなるべく早めにお伝えしますのでお待ち下さい。
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↓これは結構使えますよ。
通常一般的に南アルプスの白峰南嶺というと、その末端は笊ヶ岳・布引山・稲又山ときて
青薙山ということになるのだと思いますが、今回はその青薙山の手前で山伏に派生する
尾根に乗り、八紘嶺を経て日蓮宗総本山の身延山裏鬼門を守る霊山として有名な
七面山に回りこむ尾根を辿る行程を取りました。
今回は写真の量と私の都合上、申し訳ありませんが3回に分けてお伝えしたいと思います。
山行計画段階での行程の予定は当初以下のようなものでした。
・11月21日・・・・・JR身延線、身延駅よりバスで雨畑行バスに乗り、雨畑手前の馬場で下車。
老平集落より桧横手山を経て布引山山頂か、所ノ沢越へ。
・11月22日・・・・・前日野営場所より稲又山を経て青薙山手前の分岐より山伏方面に入り、
山伏小屋へ。
・11月23日・・・・・山伏小屋より八紘嶺を経て七面山へ。その後、角瀬へ下山。
行程上は、22日に予定する分岐から山伏手前の井川雨畑林道が通る大笹峠までが、登山地図
上ではルートとなっていない準バリエーションルートということになります。ただいくつか分岐する
尾根はあるものの、かなりしっかりとした尾根である為それなりに歩く方もいるようです。ただ、
元々あまり人が入らない白峰南嶺の南部でなおかつ、晩秋、初冬ともいえる時期である為、
静かな山歩きが楽しめる場所とは言えるでしょう。
以上の行程通りになったかどうかは本文をご覧下さい。
また、今山行の携行装備は以下となります。
・ザック-Northface strider 30ℓ
・ツェルト-PaineEMライトツェルト
・防水シート
・細引き×2
・ヘッドランプ-Petzl mio
・ろうそく×2
・輪ゴム×1、ガムテープ5cm×3
・ライター、マッチ
・携行食-柿ピー×3、チーズ×5、塩飴×2
・行動食-おにぎり×8、大豆スティック×4、カロリーメイト×1
・水筒-プラティパス2ℓ用×1、ペットボトル500mℓ×1
・タオル×3
・Paine防水グローブ
・Patagoniaインナーグローブ
・衣類-Outrast長袖シャツ×1
Northface長袖シャツ
Patagonia traverse pants
インナーパンツ×2
ソックス×2
タラスプルバのミドルウェア×1
patagonia-レインウェア
・電池×4、包帯×1
・携帯電話
・Ipod(山に音楽は必須です)
・地図(昭文社)-山と高原地図+1/25,000(七面山)
以上です。
ちなみに入山時に既に着用しているのは、
・Patagonia速乾長袖シャツ
・フリース-Patagonia・R4 Jacket
・パンツ-Patagonia・Guide Pants
・靴下-厚手
・靴-ファイブテン・イグザムガイド
・帽子(ニット)-Patagonia Warm One Beanie
・時計-suuntoヴェクター
です。
では長くなりましたが、晩秋・初冬の南アルプス白峰南嶺山行をご覧下さい。
JR身延線の身延駅です。このような記念行事が身延山では行われている
ようです。
改札を出てすぐのベンチなのですが、雨畑行きのバス待ちという状態です。
構内のそば屋です。大体ここから入山する場合は入山前、下山後に食べます。
そば自体は以外とおいしいです。
バスの時刻が近くなりましたので、バス停に移りました。
ここのバス停は夏季の登山シーズン以外は身延山に行く方意外は
ほとんどバス待ちの人は通常いません。
この日も地元の年配の方とおそらく七面山登山と思われる女性の2人組
の方のみでした。
マイクロバスの車内です。予想通り七面山登山口を過ぎると
車内は私一人となりました。
雨畑手前の馬場で下車します。ヴィラ雨畑はこのすぐ左です。
循環ですがここの温泉もなかなか良いですよ。
ちなみに東京都品川区と山梨県の早川町が姉妹都市の提携
をしているので区民の方は安く泊まれるようですよ。
また、この雨畑という場所は硯の産地として有名ですね。
でも今は職人の方も数える程しかいない、と地元の人から
聞いたことがあります。
老平の集落に入ります。
歩きながら雨畑湖を撮りました。
あそこが一番奥の老平集落です。
里では最後の紅葉ですね。
最近できたんですかね。何回もここ経由で入山していますが
キャンプ場があるのは気付きませんでした。
このあたりが集落の最奥の場所ですね。
登山口入口のゲートです。ここから布引山までは今年5月の笊ヶ岳山行
と同じルートです。
ちょっとブレ気味ですが、ゲート後の最初の林道はこんな感じです。
ここは作業用の車が入ります。
これから山行に向かう私です。
なぜかこういう林道のカーブミラーは気になるんですよね。
ということで1枚撮りました。
この林道で山行お役立ちツール①のストックを早くも調達できました。
このストックにはほぼ最後までお世話になります。
ここも登山道取り付きの広河原までは水に困ることはありません。
ご覧のように林道に水流が流れてくる場所が多いです。
ゲートからここまでは車が入れるようです。
ここから広河原までは奥沢谷のトラバースとなります。
このあたりは茶の栽培も行われているようです。静岡との県境ですしね。
林道もいくらか進むと昔の集落の廃屋がある場所に出ます。
廃屋とはいっても管理はされている感じがします。
このあたりはきれいでしたね。
最初は歩きやすくご覧のような道です。
徐々にトラバース道らしくなります。
樹間から差し込む太陽を撮りました。
経験上いろいろな吊り橋を渡っていますが、チューブが手すりというのは
ここしか記憶にないような・・・忘れているだけかもしれませんが。
ただ早川町の方には感謝です。
構造上揺れるのは仕方ありません。下を撮るとこんな感じです。
この写真は分かりづらいですけど、このトラバース道は基本的に沢とはかなり離れています。
道幅は基本的に広いので問題はないですが、踏み外すと終わりです。
トラバースに付けられた橋の宿命ともいえます。
広河原までのトラバース道で印象的なのはこの場所です。
上から滝のように水がトラバースに流れ込んでいます。
上を撮りました。
もう一箇所あるんですけど、この写真は水流が細い方のようです。
ザレに出ました。
ここのザレは完全に安定しているようです。
問題なく歩けます。
だんだんと広河原が近くなり、沢と接近します。
広河原に着きました。対岸が登山道の取り付きとされている場所です。
ここを渡渉します。
渡渉する箇所を探します。
何回も山行を重ねていると、意外とすぐ渡るルートが見えるんですよね。
今回は水量は普通のようです。ただシューズがイグザムガイドという
アプローチシューズで来たので、濡れない場所を慎重に探します。
渡り終わって、渡った箇所です。うまいこと濡れずに
渡れました。水流に飲まれている石を利用しましたが、
こういう石はほぼ100%滑るのでお気をつけ下さい。
沢に流れ込む支沢から水を取ります。稜線に雪があることは
分かっているので、ガスがあれば苦もなく水を作れますが、
今回はガスとコッフェルを削ったので、作ることはできても
相当の手間を要しそうなので、ここでしっかり汲みます。
プラティパス2ℓを満タンに(通常満タンにすることは滅多にないです)、
ペットボトル500mℓも同様にします。
このルートでは雪を溶かす以外の流水の水場としては、所ノ沢越、
分岐~山伏の間の静岡側の東河内沢方面で取れるのですが、
今回は寒さと稜線に吹き上げる風の冷たさを想定してその予定を
立てず、ここで汲んだ水で山伏の水場まで持たせます。
ここで前回お伝えした山行お役立ちツール⑧のR4ジャケットをザックに
くくり付けます。
登山道取り付きです。
広河原のテン場です。前回5月に来た時は数張りあったのを思い出しました。
張ったことはないですが、笊ピストンならここに張るのも良さそうですよ。
尾根に乗るまではジグザクにトラバースしながら急登
の登りとなります。
急登が終わると尾根の末端に乗ります。
振り返ると樹間に富士山が見えます。
このあたりは少し広いです。
山ノ神に着きました。祠で行程中の安全を祈願します。
ここで1本取ります。
この辺りは原生林部分で栗の木が多いようです。
樹間から空を撮りました。
着実に高度を稼ぎながら登ります。
適度に積もった落ち葉が深すぎず歩きやすいです。
布引~笊の稜線、ランカン尾根が見えます。
開けたところからランカン尾根とは反対側の尾根を撮りました。
あそこを行っても桧横手あたりでこの尾根とぶつかるようですね
(もちろん登山道はないですし、大回りですけど)。
雨畑湖と富士山です。
造林小屋跡近くの一番ワイヤーが巻きつけられて残っている木です。
この木は当時の全てを見ているんでしょうね。
造林小屋跡地です。これはストーブかなんかですかね。
このあたりは造林地ですね。
ということのようです。
このあたりは整然とした造林地の中を歩きます。
こんなものも落ちてます。
拾うには大きすぎるんですよね。すいません。
ワイヤーも多いですね。
ここからは尾根に沿って登ります。
笊が見えました。樹間ですが、真ん中ちょっと右寄りにコブが二つ見えますかね。
このあたりは尾根上の急登です。
このあたりは唐松の樹林帯で下草も少なく快適に歩けます。
このあたりで小さい焚き火用の種木等を集めながら登ります。
このあたりも歩きやすく快適です。
雷が落ちた場所ですかね。
標高2,000m過ぎたあたりからチラホラと降雪の跡が見え始めます。
桧横手山山頂が近そうです。
これから上は降雪地帯ですね。
桧横手山山頂とされている場所です。
5月の笊ピストンの時はここに張りました。
時刻は以上です。まずまずのペースですね。
なぜかこの看板を撮りたくなりました。
この写真の方がより顕著に笊の二つコブが見えますね。
2日後に歩くことになる山伏~八紘嶺の稜線もここから遠望できました。
このあたりから傾斜がきつくなります。
急登ですね。
日陰に入り、少し寒さを感じるくらいになってきます。
このあたりは結構降ってますね。
もうちょっと経つとここもアイスバーンになって最高にいやらしい場所となります。
結構登山道も積もった状態となってきました。
ここをジグザクに登ります。
日陰なので結構寒いです。
木にも雪が結構付いていますね。
振り返ったトラバース道です。
陽が見えるのでそろそろ稜線に出れそうです。
出たのですが、樹が濃くあまり陽が当たりません。
布引崩に出ないと駄目みたいですね。
もう完全に初冬の山の風景です。
明るくなってきました。
ふと上を撮ると立ち枯れの樹でした。
樹間に明日歩く山々が見えます。
布引崩の末端に出ました。所ノ沢越と稲又山が見えます。
夕暮れの稲又山と青薙山です。
南アルプス南部Giantsの一角、聖岳です。
ちょっとズームしました。懐かしい東尾根も見えます。
崩れの縁に沿って稜線を登ります。
ちょうど真ん中に山伏が見えます。
甲府市街も見えます。
身延方面です。
稲又谷です。
深南部の山々に夕暮れがせまります。
布引崩れの岩にあたる夕暮れの陽光です。
夕暮れの富士山です。
明日辿る稜線が俯瞰できます。
所ノ沢が見えます。
結構積もっています。10~20cmからありますね。
布引山頂到着です。
樹間から見る南アルプス主稜線です。
山頂には一張りありました。笊ヶ岳に行かれる方でしょう。
時刻は現時点で以上です。陽の傾きを考えると所ノ沢越は
遠いので、その途中の平地で張ることとします。
ここから、所ノ沢越に下りますが、完全に雪道ですね。
野生動物の足跡がポツポツありますね。
イグザムガイドだとこの雪道はきついですね。
このあたりは新雪を楽しみながら下ります。
陽が落ちる前に平坦地に着きたいので急ぎます。
樹間の陽光が眩しいです。
ここは樹が開け、まともに当たります。
導標です。
結構スピードを出して下ったのでここで滑りました。
いよいよ風前の灯の太陽です。
開けたところで稜線を見ながら小休止しました。
月が出てきました。
この崩れも相当の規模です。
あそこで縁に出そうです。
太陽が完全に沈みました。
平坦地ですばやくツェルトをセットし、防水シートをしいて
シェラフをセットします。これで寝床の準備が完了です。
暖を取る為に小さな焚き火をしました。
シェラフに入って登山地図を広げます。明日のルートのイメージを頭に一応簡単に作ります。
1/25,000はこの時は広げるのが狭くて面倒でしたので広げませんでした。
今日も寒いのですが、明日はもっと冷えそうな予感です。
今回は初日の行程としてここまでとさせて頂きます。
雑感(前編)
今回は南アルプス白峰南嶺山行の前編をお伝えしましたがいかがでしたか?
この初日の行程は今年5月の笊ヶ岳ピストン山行の時とほぼ一緒ですが、
今回は新雪の時期ということもあり、前回よりはずいぶんと楽に布引山まで
上がることができました。ただこれはシューズがイグザムガイドというアプローチ
シューズであったためということもできます。ただ、このイグザムガイドであることで
明日以降の行程で苦しむことになるのはこの時点で分かってはいましたが・・・
ただ、久しぶりに布引山から所ノ沢越方面に下り、昔の色々な山行を思い出し、
懐かしさを感じることが出来嬉しいものでした。
当初予定していたより雪があることが予想外といえば予想外ですが、ほぼ
初日の行程はイメージ通りのものでした。
この時期の南嶺は静寂と言う言葉がピッタリの場所です。
聞いた人間も含めた動物の声は鹿の鳴き声以外はありませんでした。
では2日目以降もなるべく早めにお伝えしますのでお待ち下さい。
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